「すみません」を多用していませんか?
今回、「すみません」と「ありがとう」をテーマに取り上げたいと思います。
現職で何も悪いことをしていないのに、頻繁に「すみません」という声が聞こえてきて違和感を感じました。
聞こえてくる言葉を聞いているだけでも、あまり気持ちがいいものではありません。
なぜ謝罪しなくてもいいのに「すみません」と口にするのでしょうか。
一見すると、謙虚さや礼儀正しさの現れのように思えますが、その背後にはさまざまな心理的要因が潜んでいることがあります。
本記事では、過度な「すみません」という発言について探求し、その心理と影響に焦点を当てます。
心情や動機、そしてその言葉が周りに与える影響について考察します。
更に、ポジティブな言葉に変換する解決策を提案したいと思います。
口にする言葉からポジティブ変換して、内面も美しい人って素敵ですよね。
もし同じような状況に遭遇したことがありましたら、是非ご覧ください。
違和感を感じている気持は、私やあなただけではないかもしれません。
「すみません」を使用する場面
「すみません」という言葉は、日常生活の様々な場面で使われます。
一般的に使用される場面をみていきましょう。
エレベーター
エレベーターのドアを開けて待ってくれている方がいた場合、感謝の意を表すために「すみません」と言うことがあります。
他にも、エレベーターに乗り込み、代わりにボタンを押してくれた時にも「すみません」と発してしまう場面が多いです。
仕事
お茶などの飲み物が提供された際、感謝の気持ちを表すために「すみません、ありがとうございます」と言うことが一般的です。
この表現は、飲み物を出してくれた人に感謝の気持ちを伝える礼儀として使われます。
また、仕事の場面ですと、質問をして答えてもらった時にも「すみません」と発している人はよく見かけます。
なぜ「すみません」が頻繁に口から出るのか
謝罪としてではなく、無意識にお礼と認識して使っている方がいます。
癖によって誤る必要のない場面でもすみませんと発してしまうのです。
誤り癖がある人の特徴をみていきましょう。
自分を守るため
他人からの批判や非難を恐れて、自分を守るために過剰に謝罪の言葉を使うことがあります。
自分の意見や立場を主張することを避け、他人の期待に合わせることで、対立や衝突を避けようとするために、「すみません」が癖になっている可能性があります。
また、過去に嫌な経験やトラウマがある場合、他人からの攻撃を恐れ、自分を守るために謝罪の言葉を使うことがあります。
過去の傷を癒すための防御メカニズムとして機能する為です。
例えば、幼少期の家庭環境が影響している方もいるようです。
自尊心を傷つけられて過ごしてきた為、常に相手から攻撃されないように謝罪してしまう癖が反射的に行ってしまいます。
しかし、トラブルを避けようと謝罪を口癖にするほど、自信を失っていきますし、自己主張も難しくなってきます。
自己評価の低さ
自己評価が低い人は、自分に自信が持てず、自己主張が苦手なことがあります。
そのため、「すみません」と言うことで、他人に対して過度な謝罪の姿勢を示すことがあります。
自己評価が低いと、周りからは気が弱い人に見えがちです。
いい人に見せたい
自分が予めへりくだることで、相手を不快にしないようにした方が円滑にコミュニケーションが図れるという思いから「すみません」を多用します。
しかし、逆に遜りすぎて媚びを売っているように見えてしまいます。
「すみません」が与える周りへの影響
周りからは、謙虚な人と思われるかもしれません。
しかし、上記でもお伝えした通り、謙虚すぎると相手に媚びを売っているように見えてしまいます。
言葉遣い一つで、人柄を判断されてしまうのです。
相手に与える影響をみていきましょう。
不快に感じてしまう
謝罪しなくていいのに「なんで謝るんだろう?」と不思議に思う方がいるかもしれません。
「自分が何かしてしまったのかな?」など、相手を逆に不快にさせてしまう事もあります。
相手が繊細な方は、「自分が発した言動の何が良くなかったんだろう」と思い、気疲れしてしまう場合もあります。
相手は、謝罪しているのか分からず、ストレスを与えている可能性があります。
これにより、相手が気疲れしてしまうのです。
実際、私自身も「なぜ謝らなくてもいいのに謝るのかな」や「過去に何かあったのかな?」と感じてしまい心配になりました。。
利用・攻撃される
気が弱い人、なんでもいうことを聞いてくれる人、都合のいい人と思われると利用されやすくなります。
悪い考えの方は、この人に何を言っても反発してこないからと攻撃してきます。
そして更に悪化すると、何を言っても言い返してこない人と認定されると、逆にトラブルを引き起こしてしまうこともあります。
「ありがとう」の使い方が成功につながる
間違った言葉を使用してしまうと、ネガティブな印象になります。
このネガティブな雰囲気を好印象に変えてくれるのが、「ありがとう」です!
お礼を受け取る時、「すみません」の謝罪よりも「ありがとう」の方が、相手も自然と嬉しくなるもの。
言葉一つで、周りをポジティブに変えることが出来ます。
言葉が与える影響力は素晴らしいですね!
受けても両方嬉しくなることは素敵
「ありがとう」と「すみません」のバランス
場面によっては、「すみません」が適していることもあります。
悪い言葉ではないということです。
そう考えると、「すみません」は感謝と謝罪の両方で使えるので、便利な言葉ですよね。
適切な場面で「すみません」を使わないと、相手の怒りポイントに触れる場合もあります。(言葉って難しいですね)
例えば…
面倒なことを行ったのに相手からはありがとうしか言われなかった。
と、思わせてしまう事もあります。
その場合は、すみません+ありがとうと伝えることが必要です。
失敗したのに謝罪がなかった。
自分に比がある失敗の場面では、誤る必要がありますよね。
このように、場面場面で「すみません」も使い分けていくことが重要です!
「すみません」の口癖から脱出するためのステップ
ここまで、言葉が与える影響や心理状況をみてきました。
それでは、「すみません」という言葉が口癖となってしまう人が、円滑にコミュニケーションを図れ、ポジティブを発信できるようにするためにはどうしたらいいのでしょうか。
その改善方法を実際にみていきましょう。
自分の口癖を意識する
自分の口癖を認識することって意外と難しいと思います。
- 指摘を受けたことがある
- 家族・友人・職場の人に聞いてみる
- 他者の口癖が気になり自分も意識してみる
筆者は、上記で自分の口癖に気づくことができました。
口癖を認識する事で、ネガティブな印象を与えているのであれば、ポジティブ変換していきます。
口癖の場面を把握する
口癖を認識したら、次にどんな場面で誰にすみませんと言ってしまうのか把握してきます。
自分の意見や発言パターンをよりよく理解できるようになってくると思います。
癖口が特定の状況状態や発生する場合、その背後にある問題や課題を特定しやすくなるんです。
例えば、ストレスや不安、自己評価の低さなどが原因で口癖が出る場合、それらの問題に焦点を当てることができます。
原因を知る
「相手に良く思われたかったのか」等、どうして発言したのか振り返り、深堀りしていくと原因を知ることができます。
特定の場面で口癖が発生することを認識することで、どのような状況でコミュニケーションスキルや自己主張力が不足している把握することができて、対策立てやすくなるんです。
一度把握してしまえば、言葉を発する場面で意識しやすくなりますね!
他の言葉に言い換える
口癖の原因が仮説であっても把握できたら、次は実際に他の言葉に置き換えてみることをお勧めします。
例えば、すみません→ありがとうに置き換えることでポジティブな印象にぐっと変わります。
「ありがとう」「嬉しい」などの感謝の気持ちに言い換えていくと好印象アップです!
感謝の「ありがとうございます」の方がポジティブな印象を与えることができるので、自分も相手も気持ちのいい会話ができます。
まとめ
感謝の力でポジティブな変化を引き寄せる秘訣【すみませんからありがとう】をテーマにしてみました。
改めて、他者から何かをしてもらった時に、「すみません」「ありがとう」どちらの言葉を使いますか?
無意識に自分を下げてしまう言葉を使うのではなく、前向きな言葉を使用していくことで、本当の自分らしさで生きていけるのではないかなと思います。
もし、無意識に「すみません」を多用している方は、「ありがとう」に置き換えて使用してみてくださいね。
自然とトラブルが減っていくかもしれません。
前向きな言葉に置き換えるだけで、自分の気持ちや、相手の視点も変わってきます。